ミナミヌマエビの孵化が予測できる前兆は何でしょうか。
ミナミヌマエビの産卵後の、卵の孵化のタイミングについて、質問をいただきましたので一緒に考えていきましょう。
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ミナミヌマエビの卵 孵化の前兆が知りたい
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ミナミヌマエビが卵を持っているので、いつ孵るのかが知りたいです。 その前の産卵の時は、卵が孵化して、赤ちゃんエビが、水槽中に散らばってしまい、集め方がわからず困ってしまいました。 |
お答え
ミナミヌマエビが、卵を持ってから、卵が孵化するまでは、大体2週間と言われています。
孵化の前兆のようなものは特にありません。そろそろかなと思ったら、孵化しているかどうかを目視で確認してください。
ミナミヌマエビの産卵の前兆は脱皮
孵化の前兆はわかりませんが、それ以前の母エビの産卵と抱卵前の前兆については、脱皮がひとつのめやすとなります。
特に水替えなど刺激になることをしていないのに、母エビとなりそうなエビが脱皮をした、すると、そのあとに卵を持っていたということがとても多いのです
産卵と抱卵については、気が付いたら、卵を持っているなあということが、目で見てわかります。
ミナミヌマエビのお腹の下、脚の上の辺りに黒い粒粒が会ったら、それがエビの卵です。
ミナミヌマエビの卵の孵化
では、卵の孵化についてはどうでしょうか。
ミナミヌマエビの孵化については、大体2週間くらいで卵から孵ると言われています。
ただし、水温によって卵の育ち具合も違うため、きっかり何日後に孵るという予測はできません。
何度も産卵と抱卵を見てきていると、「そろそろかな」という感じはありますが、ミナミヌマエビの卵の色は黒いので、メダカのように目や体が見えて、「孵るのが近い‥たぶん明日」という感じにはなりません。
お母さんエビも、卵の抱卵後は孵化まで卵に空気を送り続けており、孵化直前だからといっても、特に様子に変わりはないようでした。
稚エビは肉眼では探しにくい
質問にもありましたが、いったん卵から孵ってしまうと、どこに赤ちゃんエビがいるのかは、目で見てもほとんどわからないくらい、稚エビは体の大きさが小さいです。
赤ちゃんエビは、身体の色が透明であることもあって、底砂に紛れたり、水草に隠れたりすると、全然見えなくなってしまいますし、メダカの稚魚のように、動きが多くないため、じっとしていると探し出すこともできません。
なので、いったん孵化をしてしまってからでは、全部の赤ちゃんエビを探し出すのは大変困難です。
たとえ、孵化の前兆がわかったとしても、何もしなければ、そのままでは同じ事態が起きてしまいます。
もし、孵化の前兆が分かったとしたら、どうしたらいいのでしょうか。その時点で、母エビを、別な水槽に移すということが一つ考えつきます。
抱卵中の母エビの脱皮に注意
ところが、抱卵中のミナミヌマエビの扱いは、慎重に注意する必要があります。
というのは、何か刺激を与えると、エビは脱皮をしてしまい、脱皮の際に、卵も脱いだ皮と一緒に落としてしまうからです。
なので、ミナミヌマエビが抱卵中は、水替えは厳禁です。
となると、ミナミヌマエビの抱卵がわかるか、わかるそれ以前に、母エビを別な容器に取り分ける必要があります。
もし、卵がかえって稚エビが水槽に散らばってしまったとしても、他のメダカやエビ類に食べられないようにするためです。
母エビを別な容器に移す方法
母エビの抱卵がわかったら、早い時期に、母エビにできるだけ刺激を与えないように、母エビを別な水槽や容器に移し替えましょう。
その際の容器は、あまり大きなものでなくても差し支えありません。
孵化した稚エビも移動可能
あるいは、今までの容器にうっかり、卵が孵化して稚エビが水槽中に広がった場合でも、スポイトを使って、稚エビを他の容器に移すのも有効です。
スポイトで吸い込むというのは、一見乱暴そうですが、稚エビは小さいので水と一緒に吸い込む分には差し支えありません。
しかし、スポイトで吸い込む際は、スポイトの深くまで吸い込むと、押し出したときに水だけが出て、エビがスポイトの手元近くに残ってしまう危険もありますので、水を浅く吸い込むようにスポイトの浅く吸い込むことをお勧めします。
それ以上稚エビがたくさんで、一度に移動できそうなときは、網を用いてももちろん大丈夫です。
稚エビの容器にはお母さんエビをそのまま残しておいてもだいじょうぶですので、大きくなるまでは稚エビにとって安全な容器内で育ててあげてください。