流木にはアク抜きが必要だと知っていましたか?
流木を入れたアクアリウムは、インテリアとしてとても魅力的ですよね。
家には先に息子の買っておいた流木があったので、水槽に加えてみたいと思い、まずはアク抜きを試してみましたが、思った以上に大変でした。
試した方法とかかった時間、体験して分かったアク抜きのコツについて記録します。
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流木はアク抜きしてから水槽に
今回初めて使おうとしたのは、ホームセンターの水槽コーナーで息子が買ってきた流木を、自分で小さく裁断したものです。
息子の買ってきたものなのでよくわからないのですが、市販品なので既に流木としての加工はされていたものです。
しかし、加工済みのものであっても、水に浸けてみたら、水が茶色になってしまいました。
なので、初めてアク抜きを試みることに。
流木のアク抜きの方法
水槽に流木を追加するときには、必ずあく抜きをしなければいけません。
それには、あらかじめ、アク抜きがされているものを買うか、自分でアク抜きをするかどちらかです。
アク抜き前でもメダカに害はないが
生き物にとっては、水に色がついても害はないそうですが、水が茶色だと見た目が著しく悪く、とても鑑賞には適しません。
拾ってきた流木はもちろんのこと、市販の流木でも、いきなり水槽には入れず、最初に別な容器で水に浸けてみて、色がつくようならアク抜きをした方がいいです。
流木のアク抜きの方法3つ
アク抜きの方法としては、次のようなものがあります。
・30分位鍋で煮る
・市販のアク抜き材を使う
・水に浸ける
基本的には、この3つです。
一般的には、材料となるアク抜き材を使いながら鍋で煮る、それから水に浸けるというのがアク抜きの大まかなところです。
流木を鍋で煮てアク抜きする方法
もっとも効果がありそうなのが、流木を煮る方法です。
ただし、木を鍋で長時間煮るときは、色がつく可能性もあるので、調理用に普段使っているものは避けましょう。
そもそも、流木が完全に浸るような大きな鍋がないといけません。
これからも流木の加工をしたいという方なら、一つ買い求めておくことをおすすめします。
大型で、アルミの軽い両手鍋というのがあります。
バケツと熱湯での流木のアク抜き法
しかし、長時間鍋で煮るというのも大変ですので、ここでは鍋で煮なくても、同様の効果を出す方法をお伝えします。
流木を熱湯につけて、お湯の温度を保つようにすることで、煮沸と同じ、場合によってはそれ以上の効果を出します。
流木のアク抜きに用意するもの
用意するものは、
- 大き目の蓋つきバケツ
- 保温をするための座布団や古い布団
- 同じくバスタオルや毛布などバケツを包めるもの
- 市販のアク抜き材 または重曹
- 流木が浮かないように重しになるもの
- 蓋がない場合は、バケツの蓋の代わりになるもの
流木のアク抜きの手順
やり方は以下の通りです。
1.まず、流木に重曹を振りかけます。ここでは裁断した切り口が、より問題なので、そこに重曹をまぶします。
2.重曹を振りかけた流木を、バケツに入れます。
3.余った重曹があれば、バケツにも加え、そのあと熱湯をバケツに注ぎます。お湯で火傷をしないように注意してください。
子どもの方は自分でやらないで、必ず、お家の方にお願いしてくださいね。
4.流木が浮いてしまうことが多いので、石などの重しをのせて流木が水に沈むようにします。
私の場合は、使わない鍋の蓋を使いましたが、蓋があった方が保温性がよくなりますので、なるべく蓋になるものを探してください。
5.バケツの下に座布団や布団などを敷き、バケツの周りを毛布やバスタオルなどでくるみます。
6.そのまま1晩置きます。
7.バケツの水が茶色になったことを確認して、お湯を捨てます。
8.流木をブラシなどで洗います。
9.最初から、再度同じ作業をします。
このあとは、時間に余裕があるときは、数日以上そのまま置いておいてだいじょうぶです。
重曹は、食べ物に使うものだと小さい袋で割高なので、掃除用に使われるものをホームセンターなどで買う方がいいですよ。
流木のアク抜きがまだダメ!?
私の場合は、先ほど言ったように、自分で拾ったものではなく、市販されている流木を切ったもの。
そして、上の方法で、2晩置きましたが、結果はというと、
これでは、全然抜けていません。
ショックで写真が手ブレを起こしてしまいました。
せっかくアク抜きしたのに、水槽に戻して数時間で、再びこの状態ですので、相当時間をかけないと無理そうです。
大きな流木はアク抜きしにくい
それでどうしたかというと、元の流木を切り分けた時に、大きいものと、小さいものと2つを用意しておいたので、小さい方(写真右)を使うことにしました。
茶色になってしまったのは、左側の大きい方です。
小さいものを水槽に入れてみたら、まずまず大丈夫。
活性炭を入れる
それでも若干水の色がくすむかな、と思われたので、ネットで探した活性炭を入れました。
これだと、流木を入れた後の水の黄ばみが取れるのだそうです。
結局、小さな流木と活性炭で、気になる程の色づきはなくなり、あとはこまめに水を取り替えることで、このままいけそうです。
なお、大きな方の流木は、そのまま屋外で水につけておいて、アクが抜けた頃に再度使用することにしました。
アク抜きをする前よりは、水の黄ばみは茶色はずっと良くなったので、日数をかければ、問題なく使用できると予想しています。
※後日談 現在は大きな流木の方は、屋外水槽で使用しています。
流木のアク抜きをやってみたまとめ
この経験から思ったことをまとめますと
流木は加工されたものを使う
流木を使いたいという時は、多少高価であっても、お店で加工されて売っているものを使った方がいいと思います。
流木のアク抜きのために道具をそろえた上、何日も手間をかけるというのは大変ですし、うまくいかない場合は無駄になってしまいます。
短期のアク抜きはたいへん難しいです。
流木は早めに水に浸ける
それから、流木は水槽に入れたいというよりもずっと前に、早めに複数を用意するということ。
すぐに使いたいと思っても、こればかりはどうにもなりませんので、使う使わないは後で考えて、使えそうな手持ちのものは、とにかく水に浸けておくことです。
うちの流木も早くから息子が買っておいたのですが、庭先に放ったままになっており、その時から水に浸けておけばすぐに使えたのになあと今になって思いました。
小さめの流木はアク抜きが早い
そして、自分でアク抜きをするなら、大きいものは避けて、小さめのものを使うこと。
木の芯までアク抜きをするのは、大きければ大きいほど難しいです。
小さい流木ほどアクも早く抜けますので、お店で買う時も、もしアク抜きが必要なものであるなら、後のことを考えて小さめのものを購入した方がいいようです。
最初に小さいものをとりあえず入れておき、その間に大きいものをアク抜きするなどして、あとで大きなメインの方に置き換えればいいと思います。
終わりに
流木は、水槽でちょっと楽しみたいという場合と、アートとしてレイアウトを楽しみたい場合とでは目的が違います。
インテリアやアートが目的ならフォルムの美しいものを選ぶことが第一ですが、メダカやエビの飼育が第一なら、それほどこだわらずとも十分ですね。
特にミナミヌマエビは、形はともかく流木は好むところらしく、入れてからは上に上ったり、下に隠れたりしており、それを見ると、とりあえず流木があってよかったなあと思います。
生き物にとってはデザイン云々より、素朴な物で十分です。
そう思って、おおらかな気持ちでレイアウトを楽しみましょう。